リメンブランス・デーでロンドン塔に1万個のトーチ~赤いポピーの花を身に付ける人々
\FOLLOW ME!!@nami_journey/
こんにちは
先月はブログをサボりまくってしまったので、また11月のお話です。
11月11日、日本ではポッキーの日なんて呼ばれていますが、
イギリスでは物凄く重要な1日です。
それはRemenbrance Day(リメンブランス・デー)
第一次世界大戦の終戦記念日です。
この日は第一次世界大戦・第二次世界大戦の戦死者を悼む式典が開かれ、ロイヤルファミリーも参加します。
特に今年2018は第一次世界大戦の終戦から100周年ということもあり、ロンドン塔では特別イベントも開催されました。
リメンブランス・デーのイギリスの様子
11月11日の約3週間くらい前だったかな...
私が働いている障がい者施設に突然このような募金箱が置かれました。
隣には紙でできた赤い花のブローチが置いてあったので、
「あ、日本でいう赤い羽根募金みたいな感じのやつかな」なんて思っていました。
その頃から胸に赤い花のブローチを付けた人達をよく見るようになりました。
赤い花の意味は?
この赤い花の正体は「ポピー」です。
ポピーの花はリメンブランス・デーの象徴になっています。
なぜポピーなのかというと、戦場になった荒地からポピーの花が咲いたことから由来しています。
『In Flanders Fields(フランダースの野に)』という詩でそのことが綴られています。フランダース(ベルギー)は第一次世界大戦の激戦区となりました。
こちらはふとロンドンの地下鉄の中で撮った写真ですが、7人中4人がポピーをモチーフにしたピンバッチやキーホルダーを胸や帽子、鞄に付けています。
これだけでも、リメンブランス・デーがどれほどイギリスの人々にとって特別な日なのか伝わるでしょうか。
10月後半あたりから、街のそこらじゅうでポピーを見かけるようになります。
そして11月11日 日曜日
私の働いている施設は、式典の中継をテレビでみんなが見ていました。
式典はロンドンWhite HallのThe Cenotaph(慰霊碑)前で行われ、
午前11時に2分間の黙祷、ロイヤルファミリーが慰霊碑にポピーの花輪を捧げ、その後軍人さん達の行進が続きました。
2018年ロンドン塔で行われた「Beyound the Deepening Shadow」
第一次世界大戦の終戦100周年を記念して、2018年はロンドン塔で特別イベントが開かれました。
11月4日~11日の期間にロンドン塔の周りを囲うように1万個のトーチが飾られたのです。
四方八方に無数の炎
近くで見るとバーナーのようなものでした。
17時の開始と共に徐々にトーチに火が点けられていきます。
最終日の11日に行ったこともあってか物凄い見物客で30分程並びました。
炎と音楽のコラボレーションで、少し重々しい雰囲気でした。
ちなみに第一次世界大戦開戦から100周年だった4年前の2014年には戦死者の人数分のポピーでロンドン塔の周りが埋め尽くされました。
まとめ
たまたま2018年にイギリスにいたおかげで特別イベントを見ることができ、ラッキーでした。歴史の授業で習ったはずの世界大戦についても、頭から抜けてしまっていて
「そうか第一次世界大戦って4年も続いたのか」と改めて気づかされたり、堂々とポピーのモチーフを身に付ける文化にも関心しました。
ポッキーの日なんて言われている日本との温度差をとても感じた1日でした。
他の国に住んでみるって、気づきがいっぱいでやっぱり面白い。
↓11月にイギリスで行われる他のイベントも要チェック!